
何の前触れも情報もなく、いきなり2日前に
このニュースが飛び込んで来ました。
なんと9月28日 一夜限りではありますが
全米で『スティーブ マックィーン アメリカン・アイコン』という
タイトルの映画が劇場公開されます
予告編を観てもらったら、英語のわかならい方でも
途中でジーザス・クライストって聞こえた所で
今まで作られたマックィーンのドキュメンタリー映画とは
雰囲気が違うぞというのが感じとれたかと思いますが
予告編で登場している男性は
この6月13日に発売になる
『 Steve McQueen The Salvation of an American Icon 』
の著者 グレッグ・ローリー氏であります
共同著者は、マーシャル・テリルさんです。

Salvation とは救済とか救いとかの意味で
キリスト教なのでの救いとかで使われる
罪や罰からなどの救いのニュアンスが強い単語であります。
それもそのはず
グレッグ・ローリー氏はキリスト教の牧師さんなのです。
実はクーラーキングさんのマックィーン・サイトに
去年の夏にYoutube にアップされていた
マックィーン関連の動画情報を伝えるか、どうしようかと
悩んだものがありました。
それは、このグレッグ・ローリー牧師が
ベースボール・スタジアムにて多くのキリスト教信者の前で
スティーブ・マックィーンの名前を使い
ドラッグ、お酒、女、車、バイクといった
男として、欲しいモノを何でも手に入れて
反逆児であったマックィーンも
心の平安を望み、ハリウッドを離れた後
サンタ・ポーラ空港で出会ったパイロットの
サミー・メイソンにより、地元の教会へ通いだす事になり
今までは自分のみしか信じてこなかったマックィーンが
晩年はキリストの信者となって死の病魔と闘い天国へ行った
エピソードを演説し、多くの信者から拍手をもらっているもので
布教活動の1つとしてマックィーンの名が使われていたので
紹介するのをしなかったのですが、まさかそのグレッグ・ローリー牧師が
このタイミングで、こんなドキュメンタリー映画を作り上げ
しかも 劇場公開までするとは・・・・・
予告編にはバーバラさんの姿も見えますし
俳優のメル・ギブソンも登場していますね。
一度はユダヤ人差別発言で完全にハリウッドから
干されていたメルですが、最近 また精力的に活動し出しておりますし
彼が作った『パッション』というキリストを描いた映画が昔 大問題になった事を
知っている方もいらっしゃるでしょう。
そして、以前 メルもローリー牧師との対談を
スタジアムで行っていた事がある深い関係であるのです。
つまり いよいよ私が世界へ向けてマックィーン・コードを
発信しようとしている直前になって
宗教界の連中が
いやいや スティーブ マックィーンは
イエスの信者であって、我々側の代表的スターだったのですよ
的な大宣伝をスタートしようとしているのです。
まぁ 今回の映画をプラスに考えれば
マックィーンへの注目が、さらに高まるので
いいお膳立てが出来たと解釈も出来るし
反対に
マックィーン・コードの前に別のイメージがつくじゃねえかよ
って捉える事も出来ますね。
面白いのは、ユダヤ人のマーシャル・テリルさんが
キリスト教の牧師である彼と一緒に本を出し
この映画でも予告編の最初のナレーションの声も
テリルさんが担当している事です。
勿論 伝記作家である彼は色々な人物にインタビューをして
そこで語られた真実を本にまとめて伝える職業であるので
そこで宗教的な対立や壁をつくると
相手側の方から話を聞き出せなくなるので
今回もプロフェッショナルに徹して仕事をしたのだと
私は思っております。
マックィーンの息子であるチャドがスティーブ・マックィーン
ブランドを管理しており、『 The Man and Le Mans 』など
その他 多くのマックィーンのドキュメンタリー作品に
携わっているので、マックィーンのイメージを大切にする
作り方がされていると見える部分は、この私は感じます。
特に最初の妻のニールさんとバーバラさんの仲は良くないので
バーバラさんのインタビュー部分の多くはカットされたり
チャドにも絶対タブーがあったりしますのでね・・・
そして今回の作品は予告編では
全くマックィーンの映画出演シーンがない事からも
チャド側と離れた所で製作された
マックィーンのドキュメンタリーである事がわかります
特に予告編で使われているマックィーンの多くの写真は
バーバラさんが撮った写真ですので彼女に権利があります。
2010年11月1日にNHKで放送された
『スティーブ マックィーン ラスト・イヤーズ』では
亡くなる前の3年半にスポットを当てた
ドキュメンタリーが製作され、その時に
既に教会へ通いだしていたエピソードを
取り上げていましたが、日本限定での放送でしたので
今回の作品とは規模もケタ違いですし
何か蚊帳の外にいるバーバラさん側に溜まっていた
モノも一気に出されているような気がしますね。
『 I am Steve McQueen 』 の出演時にも
未だにセラピーを受けていると発言しているように
彼女の情緒面には不安要素があるのは事実なようですし。
特にNHKのドキュメンタリーでは
紹介されていなかったバーバラさんのキリスト教への考えが
この作品でわかりそうですので
その辺は楽しみでもありますね。
まぁ 私の意見は、
神への信仰心や祈りも、
メキシコにて非合法の治療を受けてまで
生への執念を見せていたマックィーンの
選択の中の1つとして受け入れていた
ものだと思っていますし、誰でもいきなり
不治の病に侵されれば、頼れる心の支えは
必要になるものでしょう・・・
しかし私のやる事は、
ひとつの宗教の壁など越えるものですので
先に宗教界に利用されようが
より、この作品によってドラマチックな展開になりそうです。
一方 アーノルドですが4月7日に公開された
『 Aftermath 』ですが
遂に初登場30位内にも登場せず
圏外の興行成績で終わりました
同じ失敗作の『マギー』では
苦悩し涙する姿が新鮮だった為に
ある一定の評価がありましたが
今回はそれも通用しない結果となって惨敗です

唯一の望みは8月25日に公開が決まった
3D版『ターミネーター2』
4K デジタル・トランスファー化され
画質の向上と3D化されたT2はどのように
再評価されるのでしょうか?・・・
そして米国では先週末から公開し
日本では6月17日から公開される
『キング・アーサー』で主演を務めた
チャーリー・ハナムですが
いよいよ次回作『パピヨン』の撮影に入るそうです。
公開は2018年度の予定
マックィーンの映画の中で
最も演技の評価が高い名作を、
わざわざリメイクしても勝算が
あるわけがなにのですが
その『パピヨン』の次に噂されている事が
重要なのです
それがこれ

彼はボンド役に適したイギリス人であり
身長も185センチと十分
そしてスーツも似合う
『パシフィック・リム』での主役から
1億7500万ドルの制作費の
『キング・アーサー』で主役
無謀なリメイクの『パピヨン』でも主役
何か実力以上のモノが
彼のバックについているかのように感じますね。
『キング・アーサー』は既に大コケしていますし
『パシフィック・リム』も米国ではヒットせず
2の製作も直ぐには決まらず難航していたほどですし
彼は次回作には出演しません。
これで次期ジュームス・ボンド役に決まれば
『パピヨン』を演じさせた意味も納得出来ます。
ダニエル・クレイグが続投なのか・・
それともチャーリー・ハナムに決まるのか・・
こちらも楽しみな展開となってきました。